何を思っているの? しぐさから猫の気持ちを見つけてみよう!
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猫と一緒に生活していると、かわいいしぐさを見せてくることがありますよね。そのしぐさにどのような気持ちが隠れているのか、気になったことはありませんか? 今回は、獣医師の菊池亜都子先生によるお話を参考にして、6個のしぐさから猫の気持ちを紐解いていきます。
安心・リラックス
まず、猫が安心しているときによく見せるしぐさを紹介しましょう。
仰向けになって「へそ」を「天」に向ける「へそ天」といわれる姿は、安心しきっている証です。なぜなら、猫にとって急所であるお腹を無防備に見せて眠れるのは、敵がいないとわかっているからこそ。このほか、暑いときは体を開くことで熱を放出する意味もあります。
これと同じように、両前足を胸の下に折り込んだ体勢で座る「香箱座り」も急に立つことができないので、リラックス中に見られる座り方といわれています。甘えたい・遊びたい
続いて、猫がコミュニケーションをとりたいときのしぐさについて見てみましょう。相手に向かって身体をくねらせる「くねくね」や前足を「ふみふみ」させるしぐさが例に挙げられます。
猫が飼い主さんやほかの猫などに本来急所であるお腹を見せるのは、飼い主さんを敵だと思っていない証拠。その状態で相手に向かって「くねくね」体を動かすのは、「いっしょに遊んでほしい」とアピールしているのでしょう。
「ふみふみ」は子猫時代に母猫のおっぱいを飲むときの名残なので、甘えたい気持ちのときにふみふみすることがよくあります。何かについて知りたい!
何かについて情報を得たいときも、特徴的な猫のしぐさがあります。「フレーメン」は、ニオイの正体を知りたいときに見られるしぐさだと考えられており、前足で「ちょいちょい」するのは、対象物の温度や動きなどを知るためです。
このように、猫のしぐさには多くの気持ちが込められています。愛猫がどのような気持ちでそのしぐさをしているのか、心を寄せてみてはいかがでしょうか。
お話を伺った先生/菊池亜都子先生(獣医師 獣医行動診療科認定医)
参考/「ねこのきもち」2020年6月号『15のしぐさに秘められたねこのきもち』
文/岩井まどか
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性がない場合もあります。 - 記事一覧に戻る