猫は「仲間の死」をどのくらい理解できるのか|獣医師が解説

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猫は同居する猫や犬などの「仲間」の死を、どのくらい理解することができるのでしょうか?
この記事では、ねこのきもち獣医師相談室の原駿太朗先生に詳しくお話を伺いました。猫は同居猫や犬の死を理解できるの?
――猫は同居猫や犬の死をどの程度理解できるのでしょうか。
原先生:
「人と同じようには理解していない可能性が高いです。とはいえ、環境の変化や飼い主さんの感情には敏感に反応し、ストレスや不安を感じている場面にはしばしば遭遇します」残された猫に見られる変化とは?
――同居猫や犬が亡くなった際、残された猫にはどのような行動の変化が見られますか。また、同居猫や犬の死に影響を受けやすい猫の特徴についても教えてください。
原先生:
「食欲の低下、遊び心の減少、隠れがちになることがよく見られます。また、亡くなったペットのものや寝床に訪れる行動などを起こす場合もあります。
影響を受けやすい猫の特徴としては、亡くなった猫(犬)とすごく仲よしでよく一緒に遊んでいたコや、過去にほかの猫(犬)との死別を経験したことがあるコなどが挙げられるでしょう」残された猫に飼い主さんができること
――残された猫にはどのようなケアを取り入れればよいでしょうか。お世話や接し方のポイント、注意点を教えてください。
原先生:
「意識的にスキンシップを増やしてあげる、食事や遊びを通じてストレスを軽減させてあげることが重要です。また、環境の変化をなるべく減らしてあげるように意識することも大切です」複数の猫などと暮らしていると、こうした状況は避けて通ることはできません。愛猫たちが元気なときだからこそ、飼い主さんができることについて冷静に考えておくのも、ひとつの手かもしれませんね。
(監修:ねこのきもち獣医師相談室 獣医師・原駿太朗先生)
取材・文/長谷部サチ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性がない場合もあります。
※記事の内容は2025年4月時点の情報です。 - 記事一覧に戻る