ねこのきもち

くねくね、二足立ち、猫団子……かわいいしぐさに隠された猫の気持ち、いくつ知ってますか?

  • お団子のようにかたまって寝たり、体をくねくねさせたり……眺めているだけで癒される猫のしぐさには、じつはさまざまな気持ちがあらわれています。
    今回は、獣医師の入交眞巳先生に、猫のかわいいしぐさに隠された気持ちについてお話を伺いました。


    くっ付いている「猫団子」


    日本ネコの春くんたち

    猫同士がくっついて寝る猫団子。複数飼いの飼い主さんは、よく見る光景ではないでしょうか。

    これはそれぞれが心を許している証で、とくに嫌がっている様子がなければ、心地いい状態といえます。お互いを受け入れてリラックスしているのでしょう。


    ヘソ天で体を「くねくね」


    アメリカンショートヘアのりりちゃん

    ゴロンと仰向けに寝転がった「へそ天」で、体をくねくね。このようにお腹を見せるしぐさは、相手に気持ちを許している状態です。

    また、こうすると飼い主さんがかまってくれることを学習して、甘えたい気持ちからポーズをとるようになることもあります。


    広い視野が欲しくて「二足立ち」


    ミヌエットのうにくん

    二足立ちをして、なにかをじっと見つめている……これは、広い視野を得るための行動です。

    ニオイや物音などいつもと違う気配を察知すると、警戒心や好奇心から、二足立ちで視点を高くして広い視野で周囲を見ようとするのです。

    前足を前方に伸ばす「前足伸ばし」


    MIXののあくん

    前方に前足を投げ出して座るのは、急に立つことができない姿勢です。前足の筋肉がゆるんでいれば、安心してリラックスしている状態といえるでしょう。

    片足だけ伸ばしたり前足を組んだり、伸ばし方は猫によってさまざまです。


    飼い主さんを癒してくれる猫のかわいいしぐさからは、さまざまな感情や気分が読み取れます。まわりの状況などとあわせて観察して、ぜひコミュニケーションに役立ててくださいね。


    お話を伺った先生/入交眞巳先生(獣医師 東京農工大学特任准教授 米国獣医行動学専門医)
    参考/「ねこのきもち」2024年7月号『写真がとらえた、その瞬間…しぐさポーズ表情が語る猫の気持ち』
    文/江村若奈
    ※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
    ※記事と写真に関連性がない場合もあります。

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