じつは傷を早く治すため!? 猫がのどを鳴らしている音「ゴロゴロ音」の秘密
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猫がのどを鳴らす音「ゴロゴロ音」。みなさんは、猫がどんなしくみでゴロゴロ音を出していて、どんなシーンや理由でのどを鳴らすことが多いのかご存じですか? 今回は、猫のゴロゴロ音の新事実や豆知識について、愛玩動物看護師の小野寺温先生に伺いました。
猫がのどを鳴らすメカニズムは“いびき”に近い
猫がのどを鳴らすしくみは諸説あり、これまでは「のどの内側の筋肉が収縮→声帯が振動→ゴロゴロ音」という説が濃厚でした。
しかし、近年の研究で「のどを通る空気の流れの作用で声帯が振動」しているという新説が出ています。これは睡眠中、空気が通るときに生じる振動音の「いびき」に似たメカニズムといえそうです。ただ、現在も完全には解明されてはおらず、猫のゴロゴロ音についてはいまだに謎が多いのです。猫のゴロゴロ音に関する豆知識
猫は狩りの傷を早く治すためにのどを鳴らすようになった
猫は野性時代、ネズミや鳥などの獲物を捕食しながら生きていました。狩りのときには獲物に反撃されることもあり、猫は生傷が絶えなかったことでしょう。一説では、猫はそのような狩りでできた体の傷を早く治すために、低周波音であるゴロゴロ音を自身で発する技術を身につけたといわれています。