ねこのきもち

猫が毛の塊を吐き出す「毛球症」に注意! 嘔吐や食欲不振が続く場合は手術が必要なことも|獣医師解説

  • 毛玉を吐くという猫の行動は異常ではないものの、飲み込んだ毛が吐き出せないくらい大きな塊になって消化管に滞留することがあるようです。

    この記事では猫の「毛球症」について、ねこのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生が解説します。


    猫の毛球症とは?


    くつろぐ猫

    ——猫の毛球症とはなんですか?


    岡本先生:
    「猫の毛球症とは、毛玉が原因となる病気です。グルーミングで飲み込んだ毛が消化管で絡まって塊になり、嘔吐や食欲低下を起こします。毛の塊を吐き出すことが特徴的な症状になります」


    ——毛球症になりやすい猫に傾向は見られますか?


    岡本先生:
    長毛の猫は長い毛が絡まりやすいので、毛球症になりやすいでしょう」


    猫が毛球症になったときの対応は?


    診察を受ける猫

    ——猫が毛球症になってしまった場合、一般的にどのような治療がなされるのでしょうか?


    岡本先生:
    「毛を吐き出した後に嘔吐が続くようであれば、胃や食道の炎症をおさえる治療をします。毛球が吐き出せず、嘔吐や食欲不振の症状が続くようであれば、内視鏡や開腹手術で毛球を取り出します。

    愛猫に毛球症の症状が見られる場合は、早めに動物病院を受診しましょう」

    猫の毛球症は予防できる?


    ブラッシングしてもらう猫

    ——愛猫が毛球症にならないように、飼い主さんができる予防法はなんでしょうか?


    岡本先生:
    「日頃からブラッシングをこまめにすることが大切でしょう。また、毛玉を排出しやすくする食事やサプリメントを使用することを検討してもよいと思います。動物病院で相談してみてくださいね」


    (監修:ねこのきもち獣医師相談室 獣医師・岡本りさ先生)
    取材・文/柴田おまめ
    ※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
    ※記事の内容は2024年12月時点の情報です。

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