「ただの便秘」と放置するのは厳禁! 猫が便秘になる4つの理由とは
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猫が便秘になりやすい動物だということを知っていますか? 便秘の原因はさまざまですが、なかには病気が隠れている場合もあるため注意が必要です。今回は、獣医師の小林清佳先生に、猫が便秘になる4つの理由について解説していただきました。
猫が便秘になる理由を理解しておこう
もともと半砂漠地帯に住んでいた猫は、水分摂取量が少なく、便が固くなりやすい傾向にあります。さらに、加齢による脱水傾向や筋力低下、生活習慣などが拍車をかけることも。
単に便が固くなることだけが便秘の原因ではなく、便を運ぶ運動機能の低下やストレス、ほかの重大な病気が隠れている可能性もあるため、猫が便秘になる理由を理解しておくことが大切です。便秘になる理由その1.便が固くなる
排便がスムーズにできない理由のひとつは、腸内で便が固くなってしまうこと。その原因は、猫が口にするものにあります。
誤食による異物や毛づくろいで飲み込んだ被毛など、消化しにくいものが混じったり、飲み水やフードを通して摂取する水分や食物繊維が不足していたりすると、便が固くなり腸内を通りにくくなります。便が停滞すると、その間も水分を取られてさらに固くなり、悪循環に陥ってしまうことも。