ポイントはおいしい記憶の上書き! 猫のキャリー嫌いを克服する方法
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キャリーケース嫌いの猫は、その原因としてキャリーと嫌なことが結び付いていることが多く、克服するには嫌な記憶を好きな記憶で上書きすることが大切です。そこで今回は、猫のキャリー嫌いを克服する方法について愛玩動物看護師の小野寺温先生にお話を伺いました。
キャリー嫌いの克服は「記憶の上書き」が重要
猫は「怖かったこと(嫌なこと)」を強く記憶する動物です。一方で、「食べ物のこと(好きなこと)」もしっかり記憶します。そこで、「キャリーに入れられて動物病院に連れて行かれた」という「怖かったこと」を例に、おいしい(好きな)記憶を上書きして、キャリーケース嫌いを克服する方法をご紹介します。
1. 怖かった記憶との結び付きを緩和
最初のステップとして、キャリーケースと「怖かったこと」の結び付きを緩和させることから始めます。動物病院に行くときだけキャリーを出してくると、猫にとって「キャリー=病院」と結び付きやすくなってしまいます。そこで、ふだんからキャリーを部屋に置くことでその結び付きを緩和させ、「キャリーがあっても動物病院に行くわけではない」ことを猫に認識させましょう。